変形文法(生成文法)
変形文法の概要
文章を生成するから生成文法とも呼ばれる。
チョムスキーにより提唱された、「文章が文法的に正しいかどうか判断」「構文解析」するアルゴリズム(形式機械)。
言語の制約を少ない規則で再現することを目的にしている。
生物学(バイオインフォマティクス)との関わり
正規文法を確率化した隠れマルコフモデルはDNA配列のアラインメントなどに有用 文脈自由文法を確率化した確率文脈自由文法はRNAの構造解析などに有用
変形文法の定義
「記号」と「記号から記号への置き換え規則」から成る。 記号は「非終端記号」(実際の文章には現れない抽象的なものを仮定。書き換えられる。)と「終端記号」(文章として現れる記号。文字や単語、音節。書き換えられない。)から成る。
変形文法の例
(S: 非終端記号、a,b: 終端記号、ε: 非終端記号の終了)
- aとbから成る「任意の」文字列を生成する変形文法 S -> aS, S -> bS, S -> ε
この規則に従えば全ての組み合わせのaとbから成る文字列を生成可能。
置き換え規則の制限の分類(チョムスキー階層)
チョムスキー階層 を参照
正規文法
S -> aS, S -> a (S: 非終端記号、a: 終端記号)
正規文法 を参照
文脈自由文法
S -> 任意のS, aの組み合わせ (S: 非終端記号、a: 終端記号)
文脈自由文法を参照
確率文法
上記の文法の遷移に確情情報を付加。
確率文法を参照